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続きまして

13年の『世にも奇妙な物語』は終了しました。
10作できっちり順位を付けると……

1 『AIRドクター』
2 『水を預かる』
3 『不死身の夫』
4 『仮婚』

この四作は、『期待以上に面白かった』作品でした。
特に『AIRドクター』なんかは今後も話のタネになる名作です。
『不死身の夫』も、粗っぽいところはありましたが、ツボを知っている高山先生だからこその作品だったと思います。
また、『仮婚』には今後の奇妙作品を引っ張って行ってくれそうな期待を持つことが出来ました。

5 『ある日、爆弾がおちてきて』
6 『階段の花子』

この二作は、『思っていたより面白かった』という印象です。
特に『ある日、爆弾がおちてきて』に関しては、上手にまとまっていたかなという印象です。

7 『呪web』
8 『0.03フレームの女』
9 『石油が出た』
10 『人間電子レンジ』

ここは、『残念だったなあ……』という感じですね。
『石油が出た』は、『AIRドクター』と被った不運もありましたが、植田作品を安心して見れないじゃないか……というのが、この一年で大きくマイナスに感じたことです。今までは「この中だったら植田監督の作品は安心だな」だったのに。
ただ、星監督が奇妙作品を去る前もこんな感じだったんですよね。『バーチャルメモリー』とか『越境』とか。
見てて、思ってたのと違うなあ……と思っていたら、現場を去られてしまったので。
不安なのは、来年以降の、植田監督の立ち位置です。後進を育てるためには、どうしてもシュール・コメディ作品が中心となるでしょう。ただ、折角のポテンシャルを活かさないのもなあ……という気持ちが大きいです。
その分松木監督には頑張ってほしいのですが、ドキュメンタリーで活躍されていることもあってか、変に生生しいのが、逆に合ってないのかなと……。
いっそ、ドキュメンタリータッチの『放送禁止』シリーズみたいな感覚なら、面白い作品になるんじゃないかなとも思ったり……。


何が不安かと言いましたら、結局上位に来た作品は、ベテランの方が参加していたり、外部の方が作っていたりで、面白くなかったと言ってしまった作品は、今後活躍の期待されるスタッフさん(監督さん)が作ってるということです。

改めて考えると、あまり事態は好転してなかったのかもしれません。

ただ、その中でも和田清人先生の台頭は明るいニュースです。
変な話、感動系が書ける人は、その逆も書けますからね……。


何とも言えない所ですが、散々な20周年から三年。
着実に面白さは取り戻しつつあると思います。
やはり、落合監督が戻ってきた12年の秋は、期待度がすごかったですし。


でも、見たいけど、戻って来てほしくないかなと思います。
ある種、色んな人の登竜門という場所であってほしいですし、その時々で風合が変わるからこそ、24年目へ突入していけると考えれば、未来は明るいかなと思います。


それぞれ意見はあると思いますが、一年間を通して、奇妙作品を楽しめたのは久しぶりでした。
番組に携わった皆さま、ありがとうございます。そして、お疲れ様でした。
来年の奇妙も楽しみにしています。
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ゼロ年代、10年代の若手演出家は誰がイチバンなのか(3)

「水を預かる」の衝撃からしばらく。

やっぱりもっとブラック系の作品が見たいなと思った時、ふと思い浮かんだ「不死身の夫」。

見返してみると、粗はありましたが、こういう作品を欲しているんだな、と。

そこで、三人目の演出家さんを紹介しましょう。

やられてなくても……?

続きを読む

世にも奇妙な物語 13'秋の特別編

やってきました、この季節。
秋の特別編が、放映されました。
好評だった春の特別編から半年。
どんな「奇妙」が待ち受けていたのでしょうか。


早速、評価を付けてみようと思います。
役者・脚本・演出を五段階で評価してみます。


『0.03フレームの女』

主演:夏菜
脚本;北川亜矢子
演出:松木創
原作:小中千昭

役者:4
脚本:2
演出:2

松木ホラー三作目となるこの作品。今までよりも緊迫感があって、面白かったです。
ただ、惜しいと思ってしまう気持ちは否めません。
女性が落下するシーンは特に、勿体ないなという感じです。あの感じだと「今から飛び降ります」と言っているようなものですよね。夏菜止めろよ、と思ってしまったので、この演出は残念でした。
前回の「呪web」で好評だった最後のカットを今作でも踏襲したのでしょう。
が、逆に今回は「物足りなさ」を生んでしまったような気がします。
ひいては、脚本の北川先生にも、詰めの甘さを感じました。
過去には「見たら最期」「サブリミナル」といった、大人数を巻き込んだ恐怖作品が存在しています。
特に「見たら最期」とは類似する部分が多かったですよね。
視覚ではなく、聴覚で訴えかける、という点は良かったです。そこからもう一歩…欲しいところです。

ただ、総合的に見て、悪くない作品でした。むしろ、面白いと思います。



『水を預かる』

主演:香取慎吾
脚本:岡ひろみ
演出:石井克人
原作:淺川継太

役者:5
脚本:5
演出:5

申し分ない一作。石井監督が以前撮った「BLACK ROOM」以上にインパクトががありました。
最後の最後までゆるゆるなシュールコメディで終わるのかと思いきや、どんでん返しにやられましたね…。
以前「スウィート・メモリー」で失敗してしまった、妄想世界の話。
成功すると、こんなにも面白いのか、という気持ちになって、狼狽してしまいました。
香取君の演技も冴えていました。こういう演技は出来るタイプだとわかっていたので、はまり役だとは思っていましたが、想像以上でした。
あと、脚本の岡ひろみ先生が一体誰なのかわからぬまま……。
岡先生の脚本も冴えわたっていました。原作があるからというのもあるでしょうが、伏線がきっちり回収されており、突拍子もない展開なのに、論理的な内容でした。



『人間電子レンジ』

主演:志賀廣太郎
脚本:加藤公平
演出:植田泰史
原作:竹本友二

役者:5
脚本:1
演出:4

ファンサイト様のBBSで荒れた内容を書いてしまいましたが、結局はストーリーが軟着陸してしまったことが原因じゃないかと。言葉は取り消せないのに、無責任なことを言ってしまったと反省しております。
ただ、本当にああいう話、嫌いじゃありません。何でもかんでもブラックに持っていくのは違うと思います。
あの、肩透かし喰らったような、絶妙な終わり方。好きなんですが、やはり、「植田泰史」監督が撮る作品のハードルは、高くなってしまいます。
あと、北川先生もですが、加藤先生も、これから奇妙作品を引っ張っていく脚本家として頑張ってほしいのです。ただ、後述の和田清人先生が頑張った分、物足りなさを感じてしまいます。もっと出来るはず。
評価は1点ですが、15分という短さは初期の雰囲気そのもの。箸休めと言ってはいけませんが、何も考えずに見ることが出来る作品という点では、面白かったと思います。ただ、タイミングが悪かっただけかなと。
「将来性がない作品」と言ってしまいましたが、裏を返すと「かつての世にも奇妙な物語を重んじている作品」なのかもしれません。
言い忘れて今したが、志賀さんは流石ですね。まさかあんなハイカラな車に乗って大はしゃぎする姿を見られるとは。これも、奇妙作品の醍醐味です。
そして、植田監督の演出は、いつ見ても安心出来ます。だからこそ、植田監督の恐怖作品、もう一回見たいです。「空白の人」とか、「声を聞かせて」とか、「イマキヨさん」とか、「追いかけたい」とか。
今「世にも奇妙な物語」が足りない恐怖・ホラー作品を撮れるのは、この人なんですよ…。

なんやかんやで、植田監督のファンなので。次回は「ワタ毛男」以来の怪作を期待しています。



『仮婚』

主演:石原さとみ
脚本:和田清人
演出:元村次宏
原作:オリジナル

役者:4
脚本:5
演出:4

10年代を代表する「奇妙」な作品。まさにこの作品ではないでしょうか。
春の特別編では、高山直也先生が復帰されました。そこで披露された「不死身の夫」は好評でしたが、ファンの中には「飛び道具に頼ってしまった」という意見をお持ちの方がいらっしゃいました。
この作品では、飛び道具はありません。
ただ、「シンデレラ・マネージメント」という会社の存在が、世の男性・女性を斡旋しているという何とも皮肉なブラックコメディに昇華させたのです。
感想の中では「オチが弱い」というものも当然あります。しかし、「世にも奇妙な物語」の面白さは、オチの大きさでは決まりません。そのオチに、「こんな話あったら嫌だな…」「こんな話あったら面白いな」と納得できるものがあるかどうかだと考えています。
実際、ゼロ年代のスタッフさんは、大きなどんでん返しの作り方に試行錯誤していました。
ただ、どんでん返しの大きな作品なんて、一年に一本あればいい方だと思っています。
それよりも、作品の質を上げていこうと考えている最近のスタッフさん。その想いが、この作品では顕著に表れていると思います。
もともとのコンセプトは、日常に潜む奇妙な物語です。幽霊なんかはタブーとされていた時代もありました。
23年目の今年も、それをきっちり守った作品が、オリジナルで生まれました。
和田先生には、脚本家の方々を引っ張っていく存在になってもらいたいです。新しい「奇妙」の形は、この作品の中に存在している筈ですから。



『ある日、爆弾がおちてきて』

主演:松坂桃李
脚本:和田清人
演出:城宝秀則
原作:古橋秀之

役者:3
脚本:4
演出:4

「声を聞かせて」以来の、ライトノベル原作作品。といっても、ラノベが大きなマーケットとなってから映像化されるのは初めてだと思うので、実質的には大きな挑戦だなと思いました。
この作品を見て、「声を聞かせて」で声優の林原めぐみさんを起用した理由がよくわかりました。
やはりラノベの台詞回しが、実写にするとくどくなってしまう点にあると思います。
それは恐らく「ライトノベル」という固定観念を持っているせいですが、それにしてもこの作品は、浮足立っている部分も感じました。
ただ、奇妙作品クラスタは、この程度では驚きませんよね。個人的には「ママ新発売」を越えるものは今のところありません。なので、多少のギャップは受け入れることが出来ました。
アニメっぽくないアニメだってあるんだし、ドラマっぽくないドラマがあってもいいですよね。
で、原作はわからないので何とも言えませんし、案の定原作ファンからは悪評も多いですが、奇妙な世界観をきっちり、和田先生は描いていたと思います。
そして城宝監督は、普通の人では撮れない世界観をきっちり撮ることが出来る監督さんだなと思いました。シュールコメディを突き抜けた「カウントダウン」、どぎついブラックコメディに仕立て上げた「クイズ天国・クイズ地獄」。そして、アニメ風に映像化された「ある日、爆弾がおちてきて」。
今のところ、全部ホームランを打ってる感じですね。恐ろしい。
CGは残念でしたが、最後、パルカが消えるシーンのCGは綺麗でした。ラストの「ドッカーン」もバッチリです。


総評ですが、春の特別編より面白かったです。
実を言うと「不死身の夫」より後味悪い作品はもうしばらくないだろうなと思っていました。
ただ、後味悪さで言うと「水を預かる」はそれ以上に悪かったなと思います。胸のざわつきが、何度見ても治まりません。
さらに、「AIRドクター」程の面白さはありませんが、現代風の奇妙をハートフルコメディかと思わせ、ブラックスパイスを最後に効かせた「仮婚」も、忘れてはいけません。
そこに、一年前の「相席の恋人」で高まった評価を維持した「ある日、爆弾がおちてきて」。
この三作が、飛びぬけていました。

もちろん、「0.03フレームの女」「人間電子レンジ」も悪くありません。
それぞれ他に比べると、足りない点があるだけだと思います。

見ていて「スタッフさんの努力が、しっかり形になっているな」と思えるようになってきました。
一時はスタッフさんも、すごく苦しんでいたので。


いや、ホント面白かったです。


来年以降の展望としては

1 脚本家の底上げ
2 植田監督の傾向を修正
3 松木監督のホラー路線を定着
4 オリジナル回で評価を高められるか

だと思います。
特に脚本家の底上げは重要だと思います。

最近の脚本家さんで名前を上げるならば
・森ハヤシ先生(耳かき・AIRドクター)
・黒岩勉先生(自殺者リサイクル法・ヘイトウイルス)
・ブラジリィー・アン・山田先生(ワタ毛男・石油が出た)
・和田清人先生(相席の恋人・仮婚)
・北川亜矢子先生(蛇口・0.03フレームの女)

だと思います。
ちょうど、ジャンル別に分かれたかなと思います。
コメディは大丈夫でしょう。森ハヤシ先生の脚本は、基本的に外しません。
ここに和田清人先生がいることで、感動系やブラックコメディ系もカバーできるでしょう。
このお二方は、恐らく奇妙作品のほとんどのジャンルに対応できると思います。

問題は、三本柱の三本目を育てることだと思います。
一番近いのは黒岩勉先生だと思います。
過去二作とも強烈なインパクトを残した作品ですが、もっと奇妙作品のブラック味を追求できるはず。

(名前長いので省略)山田先生は、森ハヤシ先生と違う持ち味を活かしてほしいです。
この方もまた、若手脚本家さんでありながら、かつての奇妙を踏襲した物語を作っている印象があります。

北川亜矢子先生は、それこそ和田先生ばりのハートウォーミング物が合っている気もしますが、過去の女性作家さんは、ブラックやホラーを繊細に描けていました。
松木監督同様、スタッフが北川先生をホラー専に育ててみるのも、面白いかなと思います。


また、今回は演出で参加されなかった岩田和行監督や石川淳一監督が、来期以降演出サイドで引っ張って行ってくれる存在になってもらえたらいいと思います。
流石に来年の春の特別編も、恐らく植田監督が一本演出されると思いますが、今は植田監督以外で「あ、この人が撮るんだ!」という演出家さんが居ないと思います。
こちらも重要ですよね。演出の人で見ようと思うためにも、負けてほしくないなと思います。


最後に、高丸雅隆監督のストーリーテラー部分の演出、これも丁寧ですごく良かったです。
これだけは言いたかった。

この一年間、5本のオムニバスとストーリーテラーが一体となって、まとまりのあった「世にも奇妙な物語」でした。
まだまだ課題はありますが、来年の春は期待を大きくして見られるかなと思います。

一つ思ったのは、初主演・初出演を固めるより、一人くらいは再登板の役者さんが居ると安心するなあということです。次回も新しい顔ぶれと、戻ってきた方のバランスが良ければいいなと思っています。


ホント面白かった。面白くて、課題を放置しています。

あと、夏帆かうぃい……。
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プロフィール

ロボ

Author:ロボ
年齢:19歳(大学生)
出身地:大阪
血液型:O型
誕生日:3月31日
趣味:音楽鑑賞(実際はテレビばっか見てゲームばっかしてます)
特技:書道

平凡より少しずれた生活を送っています。マイペースな性格が災いしブログの更新もかなり不定期ですが、よろしくお願いします。

ちなみに、リンクはフリーです。相リンもOKです。よければコメント欄にて、メッセージを残してください。

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